よくある質問

日常生活で注意することは何ですか?

下記にご注意ください。

  1. かぜを引かないようにしましょう。
  2. かぜを引いてしまったなら、こまめに鼻をかみましょう。
    鼻をかむときは片ほうづつ、やさしく、やさしく。
    強くかむと中耳炎が悪化することがあります。
  3. 鼻すすりをやめましょう。
  4. 完全に治るまで治療を続けましょう。
    自分の判断で治療をやめないこと!
  5. 乳児の場合は、なるべく母乳で育ててあげてください。
    授乳の時は頭を高くしてください。

中耳炎になりやすい体質なのでしょうか?
一度なるとなりやすいのですか?

決してそのようなわけではありません。
まず中耳炎はよくある病気で3歳までに5~7割のお子さんがかかります。
それは、お子さんは大人に比べて抵抗力が弱い上に顔の形がお鼻のバイ菌が耳にいきやすいためにおこります。鼻水が出てきたら早めに治療することで、予防することができます。
しかし、過去半年以内に3回、もしくは過去1年間に4回以上繰り返したり、3ヶ月間治療をしても治らない場合は要注意です。

抗生剤を長い間飲んでも大丈夫でしょうか?

通常の抗生剤の服用は5~10日間ぐらいです。
しかし、滲出性中耳炎やちくのうのある場合 は特殊で長い間お薬を飲まないとなかなか治りません。
長い場合は3ヶ月間飲み続けることがあります。
まず、よく効く抗生剤を5~7日間飲みます。
そして、症状・所見が落ち着いたら、軽めの抗生剤を通常の半分の量にして長い間飲む治療になります。
量が少ないので副作用も少ないです。

中耳炎で耳を急に痛がったり、お熱が出た場合どうしたらいいのですか?

  • 解熱鎮痛剤(座薬・内服薬)を使ってください。
  • 耳の周りを冷やすのもいいです。
  • もし、耳だれが出てきたら、こまめに拭いてあげてください。

※ 綿球などで耳栓をするのは禁止です。

鼻がかめない子はどうしたらよいでしょう?

  • 鼻吸い器を用いて、こまめに鼻を吸ってあげてください。
  • 部屋を加湿(湿度50〜60%)してあげるのも、鼻水を出やすくする効果があります。

急性中耳炎の時、プールに入っていいですか?

1週間ぐらいは避けたほうがいいです。
基本は中耳炎が治るまでです。
プールの消毒液が、鼻やノドの粘膜を傷め中耳炎の治りを遅くするためです。

中耳炎の時、 飛行機に乗ってもかまいませんか?

  • あまりおすすめできません。
    気圧の変動により悪化する可能性があります。
  • 鼓膜切開をした後や、すでに鼓膜に穴が開いている場合はOKです。

また飛行機に乗るときの注意は?

  • 風邪をひかない(手洗い、うがい、マスク)
  • 鼻炎、花粉症の人は、あらかじめ医師に薬を処方してもらう
  • 日ごろから、耳抜きの練習を

中耳炎の時、飛行機に乗って耳が痛くなったときの対処

  • つばを繰り返し飲む
  • あめをなめる、ガムをかむ
  • あくびをする
  • 下あごを左右に動かしながら、つばを飲む
  • 鼻をかんでからつまみ、軽く「んっ」と耳抜きをする
    (力の入れすぎに注意)

急性中耳炎の時、お風呂に入っていいですか?

  • 38.5℃以上の高熱があったり、激しい耳痛があったり、耳だれが出ている場合は2~3日は避けてください。
    体を温めると炎症が悪化するためです。
  • それでなければ入浴は可能です。 その場合、38~40℃ぐらいの温めのお湯にして、湯冷めしないようにして入浴後にはすぐに布団に入って休ませるようにしてください。
  • 耳にお水が入らないように注意してください。

小さいお子さんが中耳炎になりやすいのはどうしてですか?

その原因は大きく3つに分けられます。
お子さん自身、細菌、環境の3つです。

お子さん自身について

  • 特に3歳までは細菌に対する抵抗力が弱いためです。
    (母乳で育てると比較的抵抗力が強くなるとされます。)
  • 解剖的に耳管(耳と鼻の管)が十分に発達していないので鼻の菌が、耳の方へ入りやすいためです。
  • 鼻をすすったり、両方の鼻をつまんで鼻をかむ癖がある場合は鼻の菌が耳に入りやすいためです。

細菌について

  • 最近、抗生剤に効きにくい菌が増加してきているためです。

環境について

  • 昨今、抗生剤に効きにくい菌が潜在的に保育園や幼稚園で蔓延しています。
    その菌が集団保育により、うつりやすくなっているためです。
  • 抗生剤が用法どおりに飲めていなかったり、途中でやめてしまった場合です。
    菌が完全に除菌できていないため再発しやすくなります。
  • 授乳の時にお子さんの頭を低くするとお乳が口から鼻、耳にいき中耳炎になりやすいとされています。
  • 同居する家族の喫煙もよくないです。

中耳炎を予防するにはどうしたらいいですか?

  • できるだけ母乳で育ててあげましょう。
  • 肺炎球菌ワクチンを接種しましょう。
    中耳炎の重症化を予防する効果があります。
  • 母乳の時は、お子さんの頭を高くしましょう。
  • 2歳未満のお子さんは、できれば集団保育を避けましょう。
  • かぜを引かないようにしましょう。
    お家に帰ったら、うがい、手洗いをしましょう。
  • 鼻水、鼻づまりがあれば早めに医療機関に受診しましょう。
  • 鼻がつまっていたら鼻をこまめにかませましょう。
    その際には片方づつ鼻をかませましょう。
    お鼻がかめなければ吸引器で吸ってあげましょう。
  • 鼻すすりをやめさせましょう。
  • 用法どおりにお薬を飲みましょう。

中耳炎になると難聴がずっと残ってしまうのですか?

難聴が残ることは、ほとんどありません。

お大事になさってください。

医療法人FUKUJINグループ・耳鼻咽喉科紹介

ふくおか耳鼻咽喉科(愛知県東海市の耳鼻咽喉科)
新知台耳鼻咽喉科(愛知県知多市の耳鼻咽喉科)